コンパニオンプランツ

 

 

畑に複数の植物を植え付けるとその組み合わせによっては、「お互い」または「一方」の生育が良くなる植物をコンパニオンプランツと呼んでいます。

 

コンパニオンプランツには「障壁作物」や「忌避作物」、「対抗植物」、「リビングマルチ」、「天敵温存植物」などの利用法があります。

 

障壁作物は飼料用とうもろこしなどの草丈の高い作物で、アブラムシが繁殖しやすく畑の周囲に植えることで他の作物の障壁になります。

 

飼料用とうもろこしではアブラムシが繁殖しますが、アブラムシを餌とするテントウムシやクサカゲロウなどの昆虫も増えて天敵が増えることにつながります。

 

忌避作物は害虫の嫌いなにおいを放す作物を一緒に栽培することで、他の作物も害虫からの被害を軽減できます。

 

キク科やせり科などの特有のにおいを持つ植物はアブラナ科であるキャベツを食害するアオムシを遠ざける効果があります。

 

対抗植物にはマリーゴールドやコブトリソウが知られていて、作物の根に寄生するセンチュウの成長を妨げ、センチュウの密度を低減してくれます。

 

マリーゴールドは花に含まれる成分がセンチュウの成長を阻害するので、前作にマリーゴールドを栽培して開花した後で鋤き込むとセンチュウの被害を低減できます。

 

リビングマルチは畝間を植物で覆うことで、雨による泥はねによる疫病の発生防止や乾燥、地温の上昇を防ぎ、害虫の天敵の隠れ場所にもなります。

 

天敵温存植物はその匂いでアブラムシを捕食または寄生する昆虫を集める植物でボリジやジニア、アンジェリア、マリーゴールド、キバナコスモスなどが知られています。