プランター野菜の害虫記事一覧

アブラムシは樹木・草花・野菜などほとんどの植物に寄生しますが、寄生できる植物はアブラムシごとに決まっています。ただし、モモアカアブラムシは他のアブラムシと異なり、多くの植物に寄生できる能力があり、ウイルスの伝搬が多いことが知られています。アブラムシは春〜初夏にかけて翅の生えたアブラムシが風に乗って遠くから運ばれて寄生できる植物にたどり着きます。アブラムシは寄生できる植物にたどり着くと翅のある幼虫か...

アオムシはモンシロチョウの幼虫を表す言葉で、蝶や蛾の幼虫を示す青虫と区別して使われています。昆虫は一般的に15度以上の気温があれば活動可能とされていますが、日中に気温が上がれば交尾や産卵のために飛び回ります。成虫の生存期間は2〜3週間で産卵場所を見つけながら飛び回り、1か所に1〜2個の卵を産み付けます。モンシロチョウはキャベツやハクサイ、かぶなどのアブラナ科野菜を好みますが、ナズナなどの野草にも産...

アザミウマは花や野菜などを吸汁する体長1.0mm程度の小さい害虫で、発生初期の症状が分かりにくいのが現状です。症状はハモグリバエの食害痕に似たような白い引っ掻き傷が葉脈に沿いながら増えていくのが特徴です。葉肉が厚いキャベツなどの野菜では葉の表に症状が出ないので、葉裏が白く変色していないか確認する必要があります。スイカではアザミウマが増えだすと葉脈に沿って褐色に変わる葉が増えていき、最後にはほとんど...

ウリキンウワバはきゅうりやスイカなどを食害する害虫で、幼虫の表面に毛があり、体長は50mmくらいの大きさになります。ウリキンウワバはタマナギンウワバに比べると緑と白の縞模様が特徴的で、黒い斑紋は個体によってその差があります。後ろ足が2対しかないのでシャクトリムシ状にしか移動することができません。画像は桜島ダイコンの葉の裏で見つけた体長50mm位のウリキンウワバの老齢幼虫で、ダイコンで幼虫が見られる...

野菜を食害する害虫は蝶や蛾の幼虫が多く知られていますが、カブラハバチは名前の通りハチの幼虫になります。食害する野菜はダイコンや小松菜、かぶなどのアブラナ科の野菜で、画像は小松菜を食害している幼虫です。幼虫の特徴は紫色に近い黒色の体色に丸い模様が並んでいることで、老齢幼虫になるとアゲハチョウの幼虫のように目玉に似た模様に変わります。幼虫はモンシロチョウの幼虫であるアオムシに比べると目立ちやすいので、...

ウリハムシは名前の通りきゅうりなどのウリ科植物を食害する害虫で成虫は葉、幼虫は根を食害します。クロウリハムシは翅が黒く、頭部と胸部が黄色いのが特徴で目立つ体色をしています。画像は三池高菜を食害しているクロウリハムシですが、ウリ科以外のキク科やアブラナ科の植物も食害します。

コナジラミはアブラムシやアザミウマのように増殖力が強い害虫ではありませんが、ウイルス病を伝搬するので注意が必要です。トマトの黄化葉巻病はタバココナジラミで伝搬されるウイルス病で、ハウス内で蔓延すると非常に怖い病気です。スス病はアブラムシなどの糞に発生する病気ですが、コナジラミでも密度が多くなると発生する場合があります。

タマナギンウワバはキャベツやハクサイなどのアブラナ科を食害する害虫で、幼虫の表面には毛がなく、30〜40mmくらいの大きさになります。ウワバ類は腹脚がが2対しかないので、しゃくとり状に動いて移動したり、葉の一部に擬態化したりします。ウワバ類はモンシロチョウの幼虫であるアオムシに比べると大きい幼虫でも葉の裏に隠れていることが多いので、非常に見つけにくいのです。

ニジュウヤホシテントウはテントウムシダマシとも呼ばれている害虫で、ナス、ジャガイモ、トマトなどの葉を好んで食害します。成虫は硬い前翅に体毛があるため光沢がなく、名前の通り星の数は28個あるのが多いのが特徴です。食害は幼虫より成虫の方が激しく葉を網目状に食害しますが、飛んだり落ちたりして逃げてしまうので捕まえるのは大変です。成虫は産卵してもその場を離れることなく食害を繰り返していくので、卵から卯かし...

ネギコガは玉ねぎやねぎなどの葉を食害する害虫で葉の内側から表皮を残して食害します。幼虫は7〜8cm位の大きさになると穴をあけて葉の表面へ移動して繭をつくり蛹になります。成虫で越冬しますが発生は年に5〜6回で6〜10月にかけての被害が多くなります。

ハイマダノメイガはハクサイやダイコン、かぶの成長部や根部に侵入して食害する害虫で、ダイコンシンクイムシとも呼ばれています。幼虫はハクサイでは中心部の新葉、ダイコンやかぶでは葉元の茎や根部に侵入して食害します。根菜類は葉を食害したあとで葉の根元部から根部に侵入すると入口を糸でふさぎ、土蜘蛛の巣のようになります。根部を食害された野菜は芯葉が伸びなくなり生育が停止してしまうので、根部に侵入する前に見つけ...

ハダニはみかんやりんごなどの果樹やマメ類、茶などの葉を吸汁する害虫で、吸汁被害を受けると葉の表面がかすれたように白くなります。ハダニは蜘蛛の仲間で吸汁する作物の葉に糸を張り巡らしながら、葉の吸汁を繰り返して増えていきます。ハダニは高温で乾燥した状態で発生しやすい害虫なので、ハウス園芸の育苗に使われる敷き藁などから発生することもあります。体長は0.5mmくらいの大きさで肉眼では殆ど確認できないので、...

ハモグリバエハモグリバエによるごぼうの食害ハモグリバエは年間を通じてトマト、ナス、絹さやえんどう、ごぼうなど様々な作物の葉を食い荒らす害虫です。特に絹さやえんどうでは葉が小さく葉数が少ないので食害が多くなると枯死する場合もあるので発生初期の駆除が大切です。絹さやエンドウを食害するハモグリバエハモグリバエは卵から成虫になるまで2週間かかるとされていますが実際はもっと短い期間で葉を食害して蛹や羽化して...